ホームセンターの合鍵作成屋さんで家の鍵を作って貰ったら、鍵が合わず、作り直して貰った物が更に合わず、三度目に至って、鍵屋さんは癇癪を起こして鍵を放り投げてくれた。
という話を、会社の休憩中の雑談で聞いたことがあったので、家の鍵等数個をキーホルダーごと(というか、色々あって、履いていたズボンごと捨てられたというか、捨てたズボンの中に鍵が入っていたことに気付かれなかったというか)失くした父が、ホームセンターで合鍵を作って貰って来る、と言った時に、「ホームセンターじゃなくて、合鍵屋さんに行ったら? うちから近いんだし」と助言をしたのですが(「鍵の救急屋」という専門のお店が、家から車で1、2分のところにある。ホームセンターは家から10分くらい)、父は自分の考えを曲げない人なので、人の助言になど耳を貸さずにホームセンターに行ったのだった。
まあ、本人がそれでいいなら……と思いつつ、その後何の話もなかったので、無事に合鍵作れたのね、と思っていたら、3日後くらいに、「鍵が合わなかった」と……。
……作った時に試さなかったのか、父。
つーか、だから言ったのに、人の言うこと本当に聞かないよね……と、思いつつ「だから専門のお店に行ったら? って言ったじゃん。今からでも行ったら?」と言ったのですが、レシートなど即捨てでもう無いにも関わらず、父はもう一度ホームセンターの鍵屋さんに行って、作り直して貰ったのだった(3日後でレシートが無いのに鍵屋さんは作り直してくれたらしい)。
そして二度目に作った鍵でも、家の玄関は開かなかったのだった。
三度目に至り、鍵屋さんが直接うちに来て鍵穴を確かめながらあれやこれやと作ってみるという奮闘ぶり。だったらしい。
私が会社で聞いた「癇癪を起こして、人のうちの鍵を放り投げてくれてね!」という有様とは段違いの頑張りっぷりです。
しかしその頑張りでも、彼はついにうちの玄関の鍵を作ることができなかったのだった。
お値段にして350円だというから、それで3回も作ってみて失敗してたら、元も取れなかったことでしょう……。
350円支払って合鍵が手元に来なかった父も損してますが。
で、父はここでようやく娘の助言を聞いて、近所の鍵の専門店に行き、一発で合鍵を作って貰ったのだった(笑)。
専門店の人は、いきさつと鍵を見て、「ああ、この鍵はホームセンターではね……(言葉濁し)」みたいなことを言っていたらしいです。
今時の家の鍵は、色々複雑になっていますもんね。
ちょっとやそっとで簡単に出来るものではないのでしょう。
ちなみにお値段は650円くらいだったそうです。
たかがそれだけの差額をケチって、350円損をする父……。